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【研究所設立の経緯と目的】 |
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フェアレイバー研究所は、法政大学大学院の特定課題研究所の1つとして2017年4月1日に設置されました。一橋大学大学院社会学研究科フェアレイバー研究教育センターが10年にわたり実施してきた共同研究を引き継ぎ、アンフェア(不公正)な形で働くことを余儀なくされている人たちが、フェア(公正)な働き方ができるようなるための研究を、労働組合やNPOと連携しながら行っていきます。(1)グローバリゼーション下の労働と労働運動の変容に関する国際比較研究、(2)高校生・大学生・市民などを対象とした労働教育に関する研究を行います。
- グローバリゼーション下の労働と労働運動の変容に関する国際比較研究
非正規労働の増加や、格差と貧困の拡大は、日本だけでなく、世界各地で起きています。しかしこうした現象の進み方や、政府や労働者団体の対応には、各国間に多くの共通点があると同時に、重要な相違点もあります。本研究所は、最近30年ほどの間に生じた政治経済社会的変動の中で労働のあり方がいかに変容し、それに対して、労働運動はいかなる戦略を立てて、対応しているのかについて、国際比較研究を行います。
- 高校生・大学生・市民などを対象とした労働教育に関する研究
日本の労働現場では正社員の長時間労働が蔓延しています。若年層の非正規化が進行して、低賃金の不安定雇用も拡大しています。本研究所は、それらの労働実態を踏まえ、高校生や大学生、市民などを対象とした労働教育実践の実態と効果的な教育方法について調査研究を行うと同時に、公開研究会を開催して、労働教育の実務に関わる高校教員や研究者、労働行政職員、労働運動の実践家たちが議論し合う場を提供します。
以上2つの研究課題の共同研究を進め、その研究成果と提言を社会的に公開し、公開研究会などで研究者や実務家、実践家たちとの交流・議論を深めていきます。またその知見を元に、必要とされる労働政策や労働運動のあり方や、めざすべき労働教育のあり方や方法を提言していきます。
〒102-8160東京都千代田区富士見2-17-1
法政大学80年館5階504号室
フェアレイバー研究所 |
TEL: 03-3264-9395 | |
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